「諦める力」為末大(著)- 「やめる」ことは「選ぶ」こと。オリンピックメダリストの「諦める」哲学を学べる一冊

諦める力
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gorian91
希少難病ブロガー自身の難病から体力的な限界を感じ、時間を自由に活用できるフリーランスの道へ。2016年から法人化。難病当事者の雇われない生き方・働き方を追求しています。

こんにちは、Gorian91(@gorian91)です。

為末大さんの「諦める力」を読みました。

ほぼ日で糸井重里さんと対談されている話を聞いて本書を購入したのですが、これがすごい面白かったのでご紹介します。

「諦める」ことについて深く踏み込んだ、考えさせられる一冊です。

  ポジティブなイメージを持つ言葉「明らめる」

「諦める」という言葉の語源は「明らめる」だという。 仏教では、真理や道理を明らかにしてよく見極めるという意味で使われ、むしろポジティブなイメージを持つ言葉だというのだ。  そこで、漢和辞典で「諦」の字を調べてみると、「思い切る」「断念する」という意味より先に「あきらかにする」「つまびらかにする」という意味が記されていた。それがいつからネガティブな解釈に変化したのか、僕にはわからない。しかし、「諦める」という言葉には、決して後ろ向きな意味しかないわけではないことは知っておいていいと思う。

何かをやめる決断すること、つまり何かを諦めることは、何事においても不安がつきまとう。語源である「明らめる」から、ネガティブな解釈に変化したこともわからなくない。

 中学生がいじめられて自殺をしたなんてニュースを良く聞くけれど、諦めることをネガティブに捉え、戦略的に逃げるという選択肢に否定的な社会を写しているように思う。

 踏ん張ったら勝てる領域を見つけ出す

諦めることは、決して後ろ向きな意味だけではない「やめる」ことは「選ぶ」こと、「決める」ことに近い。負ける戦いはしない代わりに、一番になる戦いはやめない。ということだ。

「どうせ私はだめだから」と、勝負をする前から努力することまで放棄するのは、単なる「逃げ」である。

人間には変えられないことのほうが多い。だからこそ、変えられないままでも戦えるフィールドを探すことが重要なのだ

あくまで、勝負をする前から努力を放棄するのでなく、目的を見据えた上で、勝てるフィールドを選べと彼は言う。

 私の場合は、過去に振り返ると2つの大きな諦めがありましたが、幸いにも20代前半のうちに気づくことができた。

口で言うことは簡単でも、諦めがつかないことは確かにありますよね。そういうときは、目指すその先に自分がいるか?をイメージできるかが重要なのではないでしょうか。

 「飽きた」という理由でやめてもいい

これは全力で納得できる言葉。やめるのに、明確な理由を求めがち。利害関係者がたくさんいるとそうもいかないのかもしれないけれど、もっと自分の心に素直になるべきなのかもしれません。

「諦める」という言葉には、ネガティブなイメージがありますが、何が失敗で何が成功かなんてことは、選択、決断をした本人にしかわかりません。

結局のところ、自分が納得できる選択を続けていくことが大切なのではないでしょうか。

「前向きに、諦める」選択肢もある。

この本は、教育者にこそ読んでもらいたい一冊です。

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