間違えやすいので要注意!『飛沫感染』と『空気感染』では意味も危険度も異なるよ!

医者
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gorian91
希少難病ブロガー自身の難病から体力的な限界を感じ、時間を自由に活用できるフリーランスの道へ。2016年から法人化。難病当事者の雇われない生き方・働き方を追求しています。
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少し前から話題となっている中東呼吸器症候群(MERS)ですが、感染経路について、メディアが変に煽るので、情報が錯綜しています。中でも、MERSの感染経路として可能性が高いとされている『飛沫感染』と、『空気感染』について、ごっちゃに考えてしまっている方が多いので、違いについてまとめてみました。

『飛沫』と『飛沫核』では、拡散範囲が異なる

まず、飛沫感染と、空気感染は別物で、区別されています。飛沫感染というのは、病原体を含んだ体液の粒子(飛沫)が、他人の粘膜に付着して感染することを指します。

そして、この飛沫は水分を含んでいるため、粒子が大きく空気中に浮遊し続けることができません。そのため短い距離しか広がらないという特徴があります。

一方、空気感染は、『飛沫核感染』と呼ばれ、空気中に飛散した飛沫の水分が蒸発して微粒子(飛沫核)になったものを、吸い込むことで感染することです。

飛沫核は、飛沫の水分が蒸発した状態なので、粒子が小さく、空気中に浮遊します。そして、浮遊した粒子が、風に乗って遠くまで拡散されるため、飛沫感染に比べて広い範囲で感染します。

つまり、体液が直接粘膜に付着しなければ感染しない飛沫感染と、空気中の粒子を吸い込むことで感染する飛沫核感染(空気感染)では、意味も危険度も異なるわけですね。

こちらのページに詳しく書かれていますので、参考までに。

基本的な衛生対策をしっかりと行うことが大事っぽい

中東呼吸器症候群(MERS)は、前回の記事でも書きましたが、感染経路が明らかになっていません。

ただ、長時間患者の近くにいた方が感染している事例は報告されていますし、SARSの時もそうでしたので、飛沫感染はほぼ確実、そして、飛沫核感染の可能性は否めない状況であるといえます。

仮に、飛沫核感染(空気感染)の場合、患者が近くにいなくても、ウイルスが残っていれば感染するため、かなり危険です。

しかし、そこまで一気に広がっていないところを見れば、空気感染の可能性は低いと私は考えています。(※素人意見なので、情報をご自身で調べて、リスクを考慮の上で判断されることを推奨します。)

どちらにしても、感染を防ぐために、手洗いやうがいなどの基本的な衛生対策、そして健康的な生活をして免疫力を高めておく(高齢者、糖尿病、癌患者など、免疫力が落ちた方が感染しているため)、乾燥を避けるなど、最低限の予防策を行っておきましょう。

正しく怖がろう

ともあれ、必要以上に恐れる必要はありません。十数年前に中国で猛威をふるったSARSも、結局、日本国内での感染者は出ませんでしたからね。

WHOの発表した資料によると、高齢者や免疫力の落ちた病気の方に多く発症していると報告されているので、健康で衛生対策をきっちり行い、海外への渡航を控えさえおけば、感染のリスクは、限りなく低くできるはずです。

何ごともそうですが、メディアの情報を見て怖い怖いと騒ぐのではなく、どのくらい危険なのか、情報を自分で調べて、現状を理解した上で、正しく怖がることが大切ではないでしょうか。

 

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