東京五輪エンブレム使用中止で垣間見た日本にある黒い感情と世論の恐ろしさ

横浜の夜景
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gorian91
希少難病ブロガー自身の難病から体力的な限界を感じ、時間を自由に活用できるフリーランスの道へ。2016年から法人化。難病当事者の雇われない生き方・働き方を追求しています。
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少し前から物議を醸し出していた東京五輪エンブレムですが、本日、組織委員会によって佐野研二郎氏のエンブレム使用中止が発表されました。

ことの発端となったのは、ベルギーにある劇場ロゴとの類似ですが、私個人の見解としては、結果としてシルエットが、少し似てしまっただけで、全く別物であると考えています。

デザイナーの松本玄人氏が指摘したように、今回のエンブレムは、一般的に使われているフォントをベースに作られたもので、似たようなものはたくさん存在しますし、パクり以前の問題なんですよね。

なので、「ロゴが似てる!」「パクりデザイナー!」など、佐野さんを攻撃している人のことを全く理解できませんでした。これでパクりと言われるなら、世の中のデザイナーはみんなパクりデザイナーになってしまいます。

とまぁ、今更言っても仕方がないのですが、一連のニュースを見て感じたことは、個人のデザイナーを集中攻撃をする日本の風潮が、まるで集団リンチを見ているようで、非常に不快であり、気持ち悪かったということ。

疑惑の域を超えていないのに、パクったと決めつけて、佐野さんを攻撃する人たち。あたかもパクったかのような書き方をし、世論を煽ってアクセスを稼ごうとするメディア(特にバイラルメディア)。

日本にある何か黒い感情を垣間見て、改めて、世論の怖さを思い知りました。もし自分が…と考えるとゾッとします。

いつから日本はこんな国になってしまったんだろう。佐野さんを攻撃することで不利益を被るのは日本なのに。間違いなく、東京五輪における汚点となったことは間違いないでしょう。

ロゴのパクり疑惑はさておき、最終的に、企画書で使われた画像の一部が、撮影者に無断で利用されていたことが発覚し、エンブレムの使用中止につながりました。佐野さんもやってはいけないミスを犯したことになります。ここに関しては、弁明の余地はないでしょう。

でも、画像の無断利用(著作権法違反)と、ロゴのパクり疑惑は全くの別物ですし、私は、エンブレム自体は、佐野さんのオリジナルであると信じていて、それは変わりません。

一連の出来事で佐野さんの世間の信用は失墜し、デザイナー生命は終わってしまうかもしれません。

でも、学生の頃憧れていたデザイナーである佐野さんには、今後も頑張ってもらいたいと切に願う次第です。

障害があるからこそ、働き方を工夫して生産性を高め、社会に価値を還元していくことが必要だ