【検証】Googleマップで表示される目的地までの到着時間は、車椅子の場合、どのくらい誤差があるのか検証してみた

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gorian91
希少難病ブロガー自身の難病から体力的な限界を感じ、時間を自由に活用できるフリーランスの道へ。2016年から法人化。難病当事者の雇われない生き方・働き方を追求しています。

こんにちは、Gorian91(@gorian91)です。

突然ですが、皆さん、Googleマップのルート検索機能をご存知でしょうか?

Google マップでは車、公共交通機関、徒歩、自転車、飛行機の経路を検索できます。複数の経路を表示すると、目的地までの最適な経路は青く示され、最初のカードに表示されます。また、別の経路は地図上に灰色で表示されます。

Googleマップヘルプより

Googleマップのルート検索機能を使うと、目的地までの最短ルートを表示してくれるほか、目的地の到着までにかかる時間を計算して表示してくれます。

しかも、車、徒歩、自転車、飛行機など、移動手段を選ぶことができるスグレモノ。

車に乗る人であれば、カーナビ代わりに使っている方も多いはず。

 

しかし、僕はここでふと思ったのです。

 

 

車椅子での移動時間は表示されてないやん!!!

 

 

徒歩や自転車での移動時間は表示されているのに、車椅子だけ表示されてない!!

僕は将来車椅子に乗ることになるので、どのくらい誤差があるんだろう?

ふつふつと疑問が湧いてきました。

 

Gorian91
歩けるうちに検証や!!!

 

というわけで、

 

Googleマップで表示される目的地までの到着時間は、車椅子の場合どのくらい誤差があるのか」

 

を検証してきました。

 

参加メンバーをご紹介

僕は軽い身体障害ですが、車椅子に乗ってないので、今回は車椅子で生活をされている方に来てもらい検証をすることにしました。

というわけで、今回の参加メンバーをご紹介!!

 

ぐれいすさん

ぐれいすさん

ぐれいすさんのブログ:ぐれいす@肢端紅痛症を広め隊

僕のブログを見て応募してくださったぐれいすさん(@megrace_)。

日本に数名と言われる「肢端紅痛症(したんこうつうしょう)」という希少難病の当事者で車椅子を利用。

自身の病気を広めるために、最近ブログを始めたそう。ブログ仲間!

 

めいたくさん

めいたくさん

めいたくさんのブログ:底辺×高さ×自分

そして、僕には車椅子の方をサポートする筋力はないので、車椅子のサポート役として、「ヨッセンスクール」のめいたく (@floor0429)さんにもお越しいただきました。

福祉に関わるお仕事をされていて、車椅子の扱いはお手のもの。扱い方が熟練の域に達してます。

 

ごりらさん

ごりらさん

ごりらさんのブログ:ごりらのせなか

撮影協力として「ヨッセンクール」のごりらさん(@goriluckey)にもお越しいただきました!

ウホッ!!

ちなみに、めいたくさんとごりらさんは、以前、希少難病の啓発企画をやったときに賛同して記事を書いてくれたお方。

今回の企画も快く引き受けていただきました。

【ブロガー連動企画】世界84ヶ国で1,000以上のイベントが同時開催される世界規模の啓発活動「世界希少・難治性疾患の日(Rare Disease Day)」に向けてブロガーも記事を書いて発信しようぜ! #rdd2016

2016.02.05

 

撮影に協力していただいたぐれいすさんとめいたくさん

撮影に協力していただいたぐれいすさんとめいたくさん

 

Gorian91
皆さん今日はよろしくお願いします!!

 

大阪城公園をぐるっと一周して時間を検証

挨拶もほどほどに、企画の趣旨を改めて説明。

今回は、大阪城公園駅の階段前からスタートして、大阪城公園を車椅子でぐるっと一周、その移動にかかった時間を計測して、徒歩での移動時間との誤差を計測します。

今回の検証ルート

今回の検証ルート

距離にして4.0km、Googleマップでは徒歩で47分 と表示されています。

果たして、車椅子ならどのくらい時間がかかるのでしょうか。

 

14時53分、大阪城公園駅前をスタート

時間を確認して、14時53分に大阪城公園駅前をスタート。

まずは、天満橋方面へ向かいます。

計測スタート!

計測スタート!

人が少ないであろう場所を選んだのですが、湘南乃風のライブと重なって、大阪城ホールの前はすごい人だかり。

 

Gorian91
なんか噴水の前ですごい人が集まってる・・・

 

Googleマップのルート案内を利用するときは、行き慣れてない場所での利用が多いと思うので、今回の検証では、車椅子で通れそうなルートはその都度探しながら進みます。

公園なので平坦な道が多いのかと思っていたら、急な上り坂や下り坂があったり、凸凹の道があったり、段差があったりと、車椅子で移動するには、なかなかハードな道のりでした。

 

そうこうしているうちに、長いスロープが登場。

最初の難関のスロープ

最初の難関のスロープ

しかし、ここは、さすがのめいたくさん。

車椅子の扱いに慣れてはります。

スロープの安全を確認し、当然のように後ろから下っていきます。

車椅子に乗っている方の中には、上半身の筋力が使えない方もいらっしゃるので、前からスロープを下ると体勢を崩してしまう危険があり、車椅子でスロープを降りる場合はこうやって後ろから下ります。

 

後ろ姿が様になるめいたくさん

後ろ姿が様になるめいたくさん

 

Gorian91
車椅子を押す後ろ姿が様になってる・・・!

 

スロープを降りてしばらく歩くと、次は地獄のような上り坂。

急な坂道に遭遇

急な坂道に遭遇

健康な人からすると、どうってことのない坂かもしれませんが、車椅子に乗っている人や、僕みたいな軽度の身体障害者にとってはもはや壁。

絶望しかありません。

スロープ降りた先まさかこんな急な坂が出てくるとは・・・。

このくらいの坂になると、車椅子を押す側も大変です。

仮に、体格のいい男性の方が車椅子に乗ってたら結構な重労働になります。

というか、車椅子に乗っているのが小柄な女性でも、力のある方じゃないと、このくらいの坂道は登れないと思う。

この坂道は僕もきつかった・・・。

この時点で始まって15分くらいですが、坂道を登った時点で僕の体力は残り50%。

 

ビュンビュン通りすぎる自転車やランナーに危険を感じる場面が何回も

銀杏並木が秋っぽくてめっちゃいい雰囲気

銀杏並木が秋っぽくてめっちゃいい雰囲気

それにしても、大阪城公園は散歩するにはすごい良い雰囲気で、自転車やランニングをしている人がたくさんいらっしゃいました。

しかし、この自転車やランニングをしている人がこれまた危ない。

普通に歩いてるだけならどうってこともないのですが、車椅子の場合は話が別です。

車椅子だと目線の高さが低いので、自転車が近くを通りすぎていくだけでも、すごい恐怖を感じるんですよ。

そりゃそうですよね。

でっかい金属の塊が、ものすごい速度で車椅子の横スレスレを通っていくわけですから・・・。

しかし、そんな車椅子に乗っている側の心理などおかまいなしに、真横スレスレをスピードを落とさずに走り抜けていく自転車が多いこと多いこと・・・。

端から見ていると、

 

うわっ、危ない!!!

 

と、思わず声が出そうになる場面が何度もありました。

ぐれいすさん自身も、体を横に躱すそぶりを何度もしていたので、僕ら以上に恐怖を感じる場面が多かったと思います。

みんな車椅子の人が恐怖を感じてることに気づいてないんだろうなぁ・・・。

車椅子の人が普通に街中を外出するだけでも、すごい精神を消耗すると思う。

 

そうこうしてるうちに、コース全体の3分の1を通過。

この時点で既に30分くらい経っていました。

移動を開始して既に30分経過。

移動を開始して既に30分経過。

現在地はこのへん。

ただいまの現在地

ただいまの現在地

1時間くらいでサクッと回れるかと思っていたら大違いでした。

 

Gorian91
思ったより時間かかりますね・・・ゴールする頃には日が暮れてるかも

 

ごりらさん
そういえば、最初は1時間くらいで周れるかもって言ってましたもんね

 

Gorian91
これは予想外でした。。

 

めいたくさん
特にゆっくり歩いてるってわけでもないんですけどねー。

 

車椅子を触ったことのないごりらさんにサポートをバトンタッチ!

検証も後半に差しかかったところで、ぐれいすさんのご厚意により、ごりらさんがサポートをすることに!

ごりらさんは、お子さんがいらっしゃるので、ベビーカーを押したことはあるそうですが、車椅子に触れたことも乗ったこともないそうです。

ガッチガチに緊張するごりらさんに、ぐれいすさんと、めいたくさんによる車椅子サポート講座が始まっていました。

 

めいたくさん
腕を曲げて腕と体を近づけて車椅子を押すんです。あと、こういう小さい段差も気をつけましょう。

 

ぐれいすさんとめいたくさんによる車椅子サポート講座

ぐれいすさんとめいたくさんによる車椅子サポート講座

実際に車椅子を使って生活をされている当事者だからこそ気づける視点も多く、ぐれいすさんの話は気づきや発見だらけでした。

坂道のサポートで顔がこわばるごりらさん。

ガチガチに緊張しながら坂道を下るごりらさん

ガチガチに緊張しながら坂道を下るごりらさん

ガチガチに緊張するごりらさんをよそに、ぐれいすさんは慣れているせいか、ケロッとした表情が印象的でした。笑

坂道を下るときに、タイヤをロックさせてごりらさんを驚かせる場面も。

 

ごりらさん
ちょっと!!止めるなら先に言ってくださいよ!!!笑

 

最初の方は、恐る恐る車椅子を押していたごりらさんも、しばらく押しているうちに緊張がとれた様子で、それに伴いスピードアップ。

車椅子を押すのに慣れて、少しスピードが速くなるごりらさん

車椅子を押すのに慣れて、少しスピードが速くなるごりらさん

 

この写真を撮ったあたりでは、だいぶ緊張が取れてはりました。

 

そして、徐々に日が暮れてきたところで、ゴールが目前に!

 

Gorian91
ほんまに日が暮れてきた・・・!!

 

ゴールまであと少し!

ゴールまであと少し!

 

 

 

そして、ゴール!!!

 

 

 

検証結果

無事に大阪城公園駅前に戻ってきました。

14時53分に大阪城公園駅をスタートし、最終的にゴールしたのは16時36分。

時間にして、1時間36分かかりました。

Googleマップの徒歩での移動時間は、47分と表示されているので、徒歩と車椅子の移動時間の誤差は49分!!

 

Gorian91
徒歩の倍以上かかってるやん!!

 

「のんびり歩いてただけちゃうの?」

 

というツッコミがありそうなので補足しておくと、撮影をするために所々で立ち止まってはいたものの、決してのんびり歩いていたわけではありません。

立ち止まった時間は、せいぜい5分〜10分くらいなので、それを差し引いても1時間25分くらいです。

車椅子を押して移動しようとすると、路面の状況はもちろん、背後から接近する車、自転車、人、常に周囲の状況に気を配らないといけないので、周囲に気を配りながら慎重に移動すると、それだけでものすごい時間がかかるんですよね。

 

Gorian91
車椅子でお出かけするのは、本当に大変なんやなぁ・・・

 

たった1時間30分くらいの移動だったんですが、何度も危険だと感じる場面に遭遇したので、車椅子での外出は命がけだと言っても過言ではないと思います。

でも、危険な場面の多くは、周囲の人がちょっと配慮するだけで改善できることも多いんですよね。

例えば、ビュンビュンと通りすぎる自転車であれば、車椅子の方の横を通るとき、少し減速するだけでも危険を大幅に減らすことはできるわけです。

こういうちょっとした配慮は誰でも簡単にできます。

段差や坂道の解消などは改修にお金もかかるし限界があるけれど、周囲の人の気配りはお金をかけなくてもすぐできます。

それぞれ一人一人が、ちょっと配慮をするだけで、車椅子の方も暮らしやすくなるんですよね。

今回も思いつきで始めた企画だったのですが、多くの気づきや発見があって、めちゃめちゃ有意義な時間になりましたし、本当にやって良かったです。

そして、何より普通に楽しかった!

検証が終わって間もなく本当に日が暮れてしまいました

検証が終わって間もなく本当に日が暮れてしまいました

この記事を読んでくれた人が、何かを感じ取ってくれて、それぞれの行動に活かしていってくれたら嬉しいなぁ。

ちなみに僕は、久々に歩きすぎて翌日、筋肉痛になりましたw