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良いプロダクトとは、儲かる、喜ばれる、長く売れるもの。第43回起業成功塾「会社を成長させ続けるためのプロダクト戦略」開催レポ

新芽 雑記

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昨日は中央会計さんが主催するイベント「起業成功塾」に初参加してきました。今回は第43回目とのことで、chatworkの山本正喜さんによる「会社を成長させ続けるためのプロダクト戦略」というテーマ。どちらかというと経営視点でのお話でした。

 


チャットワーク(ChatWork) | ビジネスが加速するクラウド会議室

 

 

山本正喜さんはCTOで製品開発担当の役員の方なので、表でメディアに出ることが比較的少なく、しかも、今回は開発ではなく、プロダクト戦略のお話ということで、かなりレアな機会でした。今回初参加で懇親会を含めて7,000円でしたが、しっかりと元は取れるくらいの濃い内容です。

 

良いプロダクトとは、「儲かる」「喜ばれる」「長く売れる」もの

プレゼンの最初から納得共感の嵐。企業ですから、何を売ろうにも、儲からなければ生産して提供を続けることはできません。そして何よりも、喜ばれなければ長く愛される商品にはなりえない。ものづくりをする人ならではの発想で深く共感させられました。

ここからはチャットワーク社のこれまでの歩みを4つのフェーズで分けて話をされていました。

 

【創業期】「死なないこと」「日銭を稼ぐこと」トレンドを見極め、自分の足で立つ

ゼロからスタートする最も大変な創業期。大切なことは「死なないこと」。死なないために必要なことは、

 

・日銭を稼げるようになる
・○ヶ月後に倒産という状況を脱する

 

日銭とは、つまり日々の稼ぎ。何を売るにしても、お金が入ってこなければ会社は存続できません。例えば、前職のつながりから仕事をする、あるいは、アフィリエイトで稼ぐなど、最低限、その日をしのげるだけの稼ぎは確保しておくことが大切とのこと。

 

山本さんは学生起業で創業当初は仕送りがあったらしく、日々の生活は困らなかったというお話は今の様子からは意外でびっくりしました。また、この日銭を稼げなければ、倒産の可能性も出てくるので、チームの士気にも大きく関わります。

 

他にも資金調達においても、日銭を稼げているのといないのとでは、交渉力が全く変わってくるので、そういった意味においてもとても大切なポイントであると話をされていました。

 

【成長期】個人から組織へ。プロダクト・ライフサイクルを回す

創業期をすぎると徐々に売上が安定して成長する成長期。何をやってもうまくいくイケイケ時代だったと山本さんは振り返ります。これまでは兄弟で運営してきたものの、この時期から徐々に組織への転換を迫られるようになったようです。オオサカンスペースのオーナーさんも、この時期に入社されたとのこと。

 

 中でも、SEO対策ツール検索エンジン登録代行を込みにしたサービスは、会社を支えるプロダクトに進化します。他にも、大企業との連携、代理店展開など、様々なビジネスにつなげ、ぐんぐんと成長は続きます。

 

海外製品のプロダクト販売をスタートしたのもこの時期。海外製で売れていて、日本で知名度の低いプロダクトなどを販売開始。ただ、ほとんどの製品は、マニアックすぎてなかなか売れなかったみたいです。しかし、この時期に爆発的に売れたものが、「ESET」というウイルス対策ソフト。

 

スロバキアウイルス対策ソフトである「ESET」を、キャノンが日本の販売代理店として販売していました。販売サイトがイケてなくて全く売れていなかったところ、chatwork社(当時ECstudio社)が、サイトを改善(ここも何やらシステムが複雑だった様子)し、販売したところ、爆発的に売れ、Vectorからの販売を追い抜いて伝説となったという話もありました。

 

この時期の成功した要因のひとつは、「常に主要プロダクトの種をまいていた」ことで、読んで頂いたら分かる通り、サービスに改善を加えて売上を伸ばすだけでなく、大企業との連携に製品販売など、かなり多くのことにチャレンジしていることがわかります。

 

SEO対策ツールは、成長を続け、しばらくは売上の支えとなることはわかっているものの、近いうちに頭打ちとなることを見越していたようで、あらゆる種をまいていたと語られています。アメリカに在住でタイムマシン経営ができていたこと、多くのことにチャレンジするチャレンジ精神にフットワークの軽さも、大きく成長することになった一つの要因ではないかな、と思いました。

 

 

【暗黒期】社運を賭けたプロダクトに失敗、X億円の赤字で自信喪失

これまで怒涛の勢いで成長を続けてきたchatwork社(ECstudio社)に、初めての挫折があったのがこの時期。成長期に成功を重ねたことで、マーケットに育てられていたことに気付かず、実力を過信していたと語られていました。Webサービスの成功パターンともいえるリーンスタートアップとは真逆のアプローチで、最初から人件費をかけて全力で製品開発し、予算を投入してプロモーション。リリース前に検証をすることなくローンチしてしまったと振り返っていました。

 

このフェーズでとても印象的だった言葉は、「売上はすべてを癒やす」が、逆を言えば、
「売上の成長がとまったとき、魔法は解ける」ということ。うまく行っている時は問題にならないことも、売上が止まったときには、大きく問題になる。

 

何か問題が起こった時、その人の本性が見えると言いますが、まさにその通りで、企業においても、売上が伸びなくなったとき、本当の現実が見えてくることもあるということでしょう。

 

【第二創業期】X億円の赤字で信用なし、立ち直りを模索する日々

大きな痛みがあったものの会社は存続し、第二創業期に転換していきます。これまで社内のコミュニケーションツールとして、Skypeをメインツールとして利用していたみたいですが、オンラインでないとやりとりできずに不便が多いということで、チャットワークを企画した山本正喜さん。

 

しかしながら、暗黒期の失敗でX億円の赤字があり、当然ながら社内での信用がなくなっていたと振り返ります。役員を一人ひとり呼び出して説得し、「最悪社内ツールでいいか」とのお墨付きを経て開発となったようですが、成功するかわからないプロダクトに人件費は避けないということで、最初は1人でのスタート。

 

ここから一人で開発をする正喜さんもエネルギッシュですごいですが、Skypeで業務連絡をしていたところ、chatworkにチャットを置き換えていって、不満を抑えながら改善を進めていったという熱意と執念。これは本当に自分の好きなもの、信じたものを貫くという意味で本当にすごいなと思います。

 

あるときに、Ustreamで動画を配信していて、chatworkを見たユーザーからchatworkを利用したいという声が殺到し、本格的に製品化としてスタートすることになります。ここからは、おそらく他のインタビュー記事などでも語られている通り、ECstudioからChatWork社に社名変更して、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長していくことになります。

 

この第二創業フェーズにおいて成功した要因は、何といっても、山本正喜さんの熱意と執念ということもありますが、「自分が本当にほしいと思うものを作ったこと」「小さく初めて、大きく育てるリーンスタートアップを実践したこと」と、プロダクト開発の観点から見ても、ユーザー視点で合理的に進んでいたことが要因であったように思います。

 

まとめ

長々と書きましたが、本当に学ぶことの多い濃い1時間でした。起業の準備をしていた私にとっては宝の山でひたすらメモしていました。

 

チャットワークは私にとって、仕事をする上で不可欠なインフラになっています。この記事を読んでチャットワークに興味を持っていただけた方は、ぜひ一度、利用してみていただければと思います。利用方法や使い方がわからないという方はお声かけいただければお伝えします!

 

講演後は懇親会。私は予定があったので30分くらいで帰りましたが、当初の目的だったオオサカンスペース(今後の作業場として検討中)の利用者の方から情報を得ること、中央会計の方ともお話ができ、他にも面白そうな方とお話ができて楽しい時間を過ごせました。

 

今回は初参加でしたが、毎月開催しているみたいなので、都合が合うときはどんどん参加してみようと思います。

 

 

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