我が家では、1ヶ月に1度、家族でゴルフに行くことが習慣になっています。いつもは1時間以内にいける近場のゴルフ場を選ぶのですが、今日はセグウェイ乗り入れ可能なゴルフ場があるとのことで兵庫県の佐用スターリゾートゴルフ倶楽部へ向かいました。
別荘や温泉、キャンプ場、スポーツ関連施設が一体となった「佐用スターリゾート」
佐用スターリゾートは別荘や温泉、キャンプ場、スポーツ関連施設など、いろんな施設が一体となったリゾート地になっていて、その中の一つにゴルフ場があります。
車を走らせること1時間、徐々にゴルフ場が近づいてきます…が、なんか山が白い?と、ゴルフとセグウェイを楽しみにする一同が徐々に不安をつのらせます。
そうこうしているうちにゴルフ場に到着、が、しかし、入り口に誰もいない。。なんだかWebで見た雰囲気と大分違うぞ。と疑問の声が上がる中、目的のブツ「セグウェイ」を発見。
思ったよりも存在感があって大きいセグウェイ。知らない方もいるかもしれないので、一応紹介。セグウェイは、電動立ち乗りの二輪車です。重心を前後に動かすことで移動できる乗り物。これを使うことで、ゴルフでボールを打った後に、これに乗ってボール近くまで移動できるという代物。これがあるとラウンドがとても楽になります。
ゴルフ用のセグウェイは、フェアウェイ乗り入れを可能にするため、芝生を傷つけない特殊なタイヤとなっています。写真で見た記憶のあるものよりも、タイヤがいくぶん大きい印象です。そして何故か横にはロールス・ロイスが置かれていました。
そして受付を済ませると、やはり、悪い予感が的中。
セグウェイ乗り入れ不可+18ホールぶっ通しで回る「スルー」という二重苦
ラウンド開始30分前だというのに、辺り一面、白一色!ちなみに手前はグリーンなのですが、もはや旗の場所がわからないというレベル。当然ながらこの時点でセグウェイは無理、更に、積雪によりラウンドも定刻通りスタートしないという二重苦。追い打ちをかけるかのように、18ホールをスルーで回らないといけないとのこと。
通常ゴルフは午前中に9ホール、休憩を挟んで午後から9ホールという形で回るのが一般的ですが、スタート時間が遅かったり、予約の都合で18ホールを休憩なしで回ることがあります。これがスルー。
ゴルフっておじいちゃんの遊びと思われがちですが、普通のスポーツなので、18ホール回ると、日頃から体を動かしていない方だと、かなりしんどいです。朝10時にスタートする予定が、10時にはやめの昼食、11時スタート、18ホールを5時間ぶっ続けて周り、ヘトヘトになりました。
ゴルフを終えて帰りに、せっかくここまで来たんだから、何か美味しいものを食べて帰ろうということで、兵庫県の篠山市にある猪料理のお店にいきました。下調べを全くしていなかったので、「兵庫」「ボタン鍋」をキーワードにお店を探して向かいました。
猟師が作る本格的な猪料理「奥栄」
ぼたん鍋専門店 奥栄【丹波/篠山市】ぼたん鍋/そば/黒豆/猪肉/
ナビに住所を入れ、車を走らせること1時間。市街地の中心にあるのかな、と思いきや、どんどんと街の明かりから離れていきます。そして田んぼ道を走ること数キロメートル。田んぼと山に囲まれた小さなお店がありました。
この地域は山に囲まれているため、野生の猪が出没するらしいのですが、(田んぼや畑を守るために柵はある様子)そんな野生の猪を、猟師が仕留めてお店で捌いて出しているとのこと。
店内は、昔ながらの囲炉裏で食べられる座席もいくつかあって、すごく歴史を感じることができる風情ある店内。
ちなみにこのお店、色紙が所狭しと飾られていて、メディアでも何度か取り上げられている有名なお店の様子。
猪はこれまで、週に5日以上も猟をしていた猟師さんもいたようですが、最近では、猟師さんの数も減少し、多くて週に2回程度しか猟に出ないということで、新鮮な猪のお肉を食べることは貴重になりつつあるようです。
旬の季節は春夏秋冬!?実は年中食べることができる猪のお肉
猪といえば、ボタン鍋。冬が食べ頃と考えている方が多いですが、旬の季節が決まっているわけではないので、年中おいしく頂くことができます。お店の方の話によると、毎年3月くらいから徐々に客足が減るとのことで、4月から10月の時期に行くと、混雑を避けることができ、ゆっくり楽しめます。今回はボタン鍋を注文。
味噌ベースの出汁で味付けされたあっさり味。猪のお肉を今回初めて食べたのですが、全く臭みはなくてとても食べやすいです。中身が詰まった密度ある赤身は歯ごたえ抜群で、驚くほどあっさりした脂身。これが絶妙にマッチしていて、とても美味しい。
ちなみにお野菜は、店の横で栽培された採りたての物を使っており、すごく新鮮でした。シャキシャキの水菜に、出汁がしっかり染み込んだ大根がまたウマイ。
お肉は、最初に予め炊かれた状態で出してくれるのと、後から、ボタンの花のように盛りつけられた猪のお肉が、山盛り運ばれてきます。ボリューム満点。全部入れると肉、肉、肉と、底の方まで肉でいっぱいになっています。
そして最後の〆は、雑炊、ではなく、出汁の中で温めた半熟玉子に、出汁をごはんにぶっかけるというもの。これ、破壊力抜群です。私の中の雑炊の常識を見事にぶち壊していきました。
そして完食。
食後にはデザート?でせんべいをもらいました。猪のイラストが描かれたかわいらしいせんべい。
お店はものすごく遠くて、足を運ぶのは大変でしたが、来てよかったと思えるほど美味しいお鍋でした。ゴルフでセグウェイ体験をできなくて、心も体も冷えきっていた一同が、最後にこのお店に来て温まり、満足して帰ることができました。
アクセスしづらい場所ではありますが、篠山近辺にお越しの際は、是非一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか