冬といえば鍋。鍋といえばてっちり。
国内の漁獲されるふぐの内、6割が消費される大阪。
てっちり大好き大阪府民の住む大阪の街には、北から南まで、てっちりを美味しく食べられるお店がたくさんあります。
数ある中で、我が家がよく食べに行くふぐの老舗があります。
それが、南大阪のふぐの老舗「ふぐ政」です。
今回は、「ふぐ政」の中の名物鍋コース「ふぐ政コース」をご紹介します。
生け簀のふぐをその場で調理するから新鮮!
お店に入ると、大量のふぐが泳ぐ生け簀が目に入ります。注文を受けると、ここからふぐを捕獲して、調理されます。
席に着くと出てくるのが、付き出しのふぐの皮。
皮はぷりぷりしてて美味しい。
薬味の紅葉おろしがピリッと効いているし、切れ味の良い包丁で細かく切られたネギが良いアクセントになっています。
そして、お待ちかねのてっさ。
身が固いふぐの身は、薄く切ることによって食べやすくなっています。
薄切りだと侮ることなかれ。
ぷりっぷりで、しっかりとした弾力。
噛みごたえがあって、身がとても引き締まっています。
中央には、湯引きした身があって、これもまた美味しい。
ふぐの身はとっても固いので、普通の刺身のように分厚く切ってしまうと生では噛み切れないらしいんですよね。
その証拠に、鍋ようのぶつ切りにされた身で、しっかりと熱が通っていない身は、なかなか食べるのがしんどかったりします。
鉄の刺身「てっさ」と「てっちり」の語源
私も最近知ったのですが、ふぐ鍋のことを「てっちり」、ふぐの刺身のことを「てっさ」と呼びますよね。
この言葉には、きちんとした語源があって、「鉄の刺身」から「てっさ」となり、「鉄のちり鍋」から「てっちり」となったんですね。
鉄のように固い刺身とは良く言ったものです。
よくよく考えてみると、このような固い身を最初に食べようと考えた方は勇気がありますよね。
ボリュームたっぷりのふぐ鍋
こちらが鍋用の切り身です。
ぶつ切りにされたふぐの身が、「これでもかっ!」というくらいに、具が並べられているので、たっぷり食べることができます。
そして、こちらは茶碗蒸し。
ふぐ政コースでは、鍋皮か茶碗蒸しを選ぶことができますが、皮が最初に付き出しで出てくるので、茶碗蒸しが正解。
もちろん、この茶碗蒸しにもたっぷりふぐの切り身が入っています。
この写真のような身がゴロゴロと。
椎茸の香りが効いてこれまたウマイ。
アッツアツなので、猫舌の人には結構辛そうだけどw
そして、このふぐ政コースの影のドン。ふぐの唐揚げ。
これが最高。
こんがり、カラッと揚がった唐揚げ。
出来立てホヤホヤなので、めちゃめちゃウマイです。これが。
この身のボリューム。
一口かじると身からジュワジュワと漏れてきます。
これはやみつきになりますね。
お店には、ビールや日本酒、焼酎だけでなく、地元のお酒やひれ酒なんて気の利いたものもあるので、お酒好きの方はたまりません。
最後の〆は雑炊で!
てっちりの〆はもちろん雑炊。
固めのご飯と漬物を持ってきていただいて、自分で作るスタイルになっています。
どーん。
たっぷりふぐを茹で、しっかりエキスのでた出汁で作る雑炊は、美味しくないわけないよね?
今回もふぐを堪能させていただきました。
コースには、デザートはついていませんが、食後のデザートには、シャーベットを別に注文しましょう。
定番のオレンジに
メロンのシャーベット。
そして、ドラゴンフルーツのシャーベットという変わり種もありました。
あ、ドラゴンフルーツは可もなく不可もなくという普通のお味なので、食べるならオレンジかメロンかなw
まとめ
最初から最後まで気の抜けないふぐ料理の数々。
これだけふぐを食べてお値段なんと1人5,400円。
この値段でふぐを食べれるお店はあると思うけど、このお店で出してるクオリティはなかなかお目にかかれません。
高級料理と思われがちなふぐですが、飲み放題でも1人6,500円ですから、ちょっと贅沢な飲み会と考えれば、この値段はアリだと思います。
南大阪以外にも、兵庫や和歌山にもお店があるので、お近くの方はぜひ訪れてみてはいかがでしょう?
- 名前:ふぐ政 泉佐野店
- 電話:072-464-8350
- 住所:大阪府泉佐野市下瓦屋2-1-34
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