Kindle電子書籍リーダーが日本で販売されてから何年か経ち、以前に比べると、電子書籍を購入される方も多くなって、今では当たり前になってきたように感じます。
今回は、Kindle電子書籍リーダーを使い始めて4年の僕が、今Kindle電子書籍リーダーを買うならどれが良いのかを考えてみたいと思います。
現在、Kindle電子書籍リーダーは、「Kindle」「Kindle Paperwhite」「Kindle Paperwhite マンガモデル」「Kindle Voyage」「Kindle Oasis」の5つのモデルが販売されているのですが、僕は全部の端末を持っているわけではありません。
なので、今回は僕が所持して実際に使ったことのある「Kindle」と「Kindle Voyage」の体験を元に、今買うならどの端末が良いのかについて考えます。
これから買おうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
最も安価なモデル「Kindle」とそれ以外の4モデルの大きな違い
モデル毎に細かいスペックの違いはありますが、まず注目するべきポイントは、最も安価なモデルであるKindleとそのほかの4つのモデルとの違いです。
というのも、最も安価なKindleとそれ以外の4つのモデルでは、機能面で大きな差があるからです。
まずはここをチェックしてみましょう。
Kindleとそれ以外の4つのモデルで大きく異なるのは、「価格」「内臓ライトの有無」「画素密度」の3つです。
簡単に表にしてみました。
モデル | Kindle | Kindle以外のモデル |
価格 | 7,980円 | 13,280円〜32,980円 |
内蔵ライト | なし | あり |
画素密度 | 167ppi | 300ppi |
Kindleは、他の4つのモデルに比べて圧倒的に値段は安く、一見すると魅力的に映りますが、その分、内蔵ライトなし、画素密度は167ppiとなっています。
内蔵ライトがなければ、暗い場所では読みにくく、画素密度は画面の粗さとも言えるので、ここの数値が低いと、漫画などを読んだ場合に細かい絵の描写が荒く感じます。
内蔵ライトに関しては、そもそも暗い場所で読まなければ済む話ですが、画素密度が低いと画面の粗さが気になって、本や漫画を読むのに集中できないということが起こりえます。
というか、僕は実際にそうなって、結局、Kindle Voyageをメインに使っています。
最近のスマホの多くは、画素密度が300ppi以上になっているので、そういうのに慣れていると、画面の粗さが気になる可能性が高いです。
なので、僕が思うのは、わざわざ7,980円も出してKindleを買うんだったらスマホにKindleアプリを入れて読めば十分だと思うので、買う必要はないのかなと思います。
せっかく読書専用の端末を買うんだったら、もう少しお金を出して、より快適に読めるKindle Paperwhiteより上位のモデルを買った方が後で後悔しないのではないでしょうか。
「Kindle Paperwhite」と「Kindle Voyage」の違いを考えてみる
Kindleは選択肢として「ない」と書きましたが、次に悩みそうなのは、Kindle PaperwhiteとKindle Paperwhite マンガモデルか、Kindle Voyageのどちらにするかです。
機能面だけを見るとそれほど差がないのに、Kindle Voyageは、Kindle Paperwhiteに比べて1万円以上高いからKindle Paperwhiteにしようという考えに至ってしまいそうになりますが、結論を出すのはまだ早いです。
スペック以外の面で違いがあるので、ここを説明します。
「Kindle Paperwhite」よりも「Kindle Voyage」の方が持ちやすい
例えば、長時間端末を持って読書をするときに重要なポイントである持ちやすさ。
これは圧倒的にKindle Voyageの方が持ちやすいです。
KindleやKindle Paperwhiteは裏面がほぼフラットになっているのですが、Kindle Voyageは長時間でも持ちやすいように、少し複雑な形状をしています。
Kindle Voyageの裏面の写真を見てください。
裏面の上部が少し立体的になっていますよね。
これがあるのとないのとでは、持ちやすさが全然違います。
毎日10分、15分使うだけだったらそれほど大した差ではないかもしれませんが、毎日1時間、2時間くらい使うとなるとまた話は変わってきます。
実際に使ってみると、Kindle Voyageの方が長く使っても腕が疲れにくいんですよね。
ディスプレイサイズは同じでも「Kindle Voyage」は画面がフラットなので広く感じる
Kindle PaperwhiteとKindle Voyageはディスプレイのサイズがどちらも6インチと同じなのですが、Kindle Voyageは前面がフラットになっています。
Kindle(Kindle Paperwhiteと外観はほぼ同じ)とKindle Voyageを比較してみます。
こちらがKindleです。
そしてこちらが、Kindle Voyageです。
Kindleはディスプレイの縁が凸になっていますが、Kindle Voyageは完全にフラット。
写真で見るとそれほど違いはないのですが、実際に手に取って本や漫画を読んでみると、ディスプレイの広さに違いを感じます。
なんというかKindleの方が少し窮屈に感じます。
ディスプレイサイズは全く同じですが、間違いなく後者の方が広く快適なんですよね。
「Kindle Voyage」の唯一にして最大の弱点はストレージ容量
「Kindle Voyage」を褒めまくりましたが、最大にして唯一の弱点があります。
それがストレージ容量です。
Kindle Paperwhiteマンガモデルなら容量は32GBなのですが、Kindle Voyageはストレージが4GBなんですよね。
本を読むだけなら4GBでも数千冊は保管できるので、これでも十分ですが、漫画はそれなりに容量を圧迫するので、4GBだと物足りなさを感じます。
漫画だけだったら1000冊も入らないくらいの容量です。
容量が一杯になると、当然、端末に保管しておくことはできないので、削除するなりして整理する必要があります。
削除しても再ダウンロードはできますが、めんどくさいです。
ここがKindle Voyageの唯一にして最大の弱点かなぁと。
なので、漫画をたくさん読む人は、Kindle Paperwhiteマンガモデルを買った方が良いです。
本はたくさん読むけど漫画はそこそこでいいという方は、Kindle Voyageが良いのではないでしょうか。
Kindle Oasisはどうなの?
最後に最も高価なモデルであるKindle Oasisについても触れておこうと思います。
これは僕も使ったことがないので、あくまでWebの情報を元にした考えであることをご了承ください。
防水なのでお風呂で読書をしたいならKindle Oasisもあり
Kindle Oasisの目を引く特徴としては、防水となっていることですね。
Kindleの全5つのモデルのうち、Kindle Oasisだけが唯一、防水となっています。
なので、お風呂で読書をしたいならこのモデル一択になってくると思います。
右利きだと使いやすそうだけど、左利きだと使いにくそう
Kindle Oasisは形状が他のモデルとは一線を画していて、本体右側の縁が若干広くなっています。
縁が広いので持ちやすそうです。
しかもディスプレイも7インチと少しではありますが、ディスプレイが広いです。
ただ、個人的には縁の広い部分が右側なのが気になるところ。
本体の右側の縁が広く取られているので、右利きの人にとっては使いやすそうですが、僕は左利きで左で端末を持つことが多いので、これはデメリットになってしまいます。
実際、使ったことがないのでなんとも言えませんが、左利きの自分は少し躊躇してしまいますね。
他の方はどうなんでしょう。
まとめ
今回はKindle電子書籍リーダーを買うならどれが良いのかについて考えてみました。
意見をまとめると、最も安価な「Kindle」を買うなら、スマホにKindleアプリを入れて使った方が良いので買う必要はないと思います。
そして、本をメインに漫画もそこそこ読みたいなら「Kindle Voyage」、とにかく漫画をたくさん読みたいという方は、ストレージ容量が多く、コスパの良い「Kindle Paperwhite マンガモデル」がおすすめです。
お風呂で本や漫画を読みたいなら「Kindle Oasis」といったところでしょうか。
ご自身がどういう目的で、どういう場所で利用するのかによって選択肢は変わってくると思うので、これから買おうか検討されている方はぜひ参考にしてみてください。