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ブツ撮りの基本とは?プロのカメラマンにブツ撮りを学んできた

カメラ

先日、縁あってプロのカメラマンさんにブツ撮りについて教えてもらう機会があったのですが、教えてもらった内容がめちゃめちゃタメになる内容だったので、忘備録を兼ねてご紹介しようと思います。

ステンレスポットを撮影しながらブツ撮りを学ぶ

今回は「事前に撮影する物を持ってきてください」とのことだったので、以前、撮影しようとしたものの、上手く撮れなかったステンレスポットを持ち込みました。

ステンレスなどの金属物は、周囲の物が写り込むため、プロでも撮影が難しく、手を焼くらしい。

実際、素人の僕が撮影しようとしたら、全く手も足も出ませんでした。

そんな難しい物を持ち込んでしまった私ですが、果たして上手く撮影することができるのでしょうか。

今回のテーマは「ブツ撮り」と「ストロボ」だったので、初めにストロボを使ったブツ撮りの基本的な考え方を教えてもらいました。

被写体の全体に光が行き渡るようにして「立体感」を出す

ブツ撮りをするときは、基本的に光を正面から当てるようなことはせずに、複数の光を使って、被写体の全体に光が行き渡るようにして、全体のバランスを考えていきます。

全体にバランス良く光を当てながら、自然な影を落として「立体感」を出していく。

この「立体感」というのが特に強調されていたポイントで、これを出すために、光を調節してライティグ環境を整えていきます。

光は拡散させたり反射させたりして柔らかくして使う

バランス良く被写体の全体に光を行き渡らせるには、少し工夫が必要です。

光を正面から当てると、明暗がはっきり出てしまうので、当然ながらコントラストの強い写真になります。

コントラストの強い写真を撮りたいならそれで良いのですが、商品写真の撮影においては、撮影する被写体のディティールや機能がなるべく全て写るように撮るので、商品写真の撮影では基本的にやらないそうです。

大体は光を拡散させたり、反射させることで光を柔らげて使います。

プロがよく「ディフューズ」とか「バウンス」とか言ってるアレですね。

ディフューズは拡散、バウンスは反射という意味で、どちらも光を柔らげたり影を調節するために行います。

トレーシングペーパーなどを介して光を拡散させて柔らかく当てつつ、影の暗くなっている部分には、レフ板と呼ばれる白い板に光を反射させて影をほんの少し明るくします。

こんな感じで全体のバランスを見ながら、光が被写体にまんべんなく行き渡るようにしていきます。

光を拡散させるトレーシングペーパー、反射させる白いスチレンボード

また、話の中で、撮影機材はあるに越したことはないけど、お金をそれほどかけなくても機材の代用となるものは作れるという話もされていました。

光を反射させるときは、専用のレフ板などが売ってますが、専用のものを買うと高いので、スチレンボードで代用すると安くできたり、光を拡散させたいときは白い布やトレーシングペーパーがあれば代用できます。

お金をかければ撮りやすくなりますが、撮影機材にお金をかけだすとキリがないので、お金をかけるところと、工夫で乗り切るところを考えていく必要があると思いました。

写り込みに関しては、最終的には加工の力に頼ることもある

今回はステンレスポットでどうしても周りにあるものが写り込んでしますので、撮影するときは、なるべく写り込みが自然になる位置にセットして、あとは変に写り込んでいる部分を見ていきます。

こちらは撮影の様子ですが、カメラで写り込みを確認しながら、白いスチレンボードを使って調節しています。

ステンレスの金属感を出すために、スチレンボードを写り込ませて縦のラインが強調されるようにしました。

上の撮影環境で撮ったのがこちらです。

PENTAX K-S2(DA 18-50mm F4-5.6 DC WR RE)/ F14 / ISO 400 / 1/125 sec

これはひとりでは撮れないですね。

今回はやっていませんが、写り込みを消すテクニックとしては、写り込みが気にならない距離まで離れてズームで撮影したり、セルフタイマーの設定をして、シャッターが開くまでの間に写り込まない場所に移動して撮影することもあるそうです。

撮影環境によってもやり方や工夫の仕方は変わってくるので、この辺はとにかく写真を撮りまくって経験を蓄積していくしかなさそう。

ただ、撮影には限界があるので、できる限りの努力はしつつも最終的には写真を加工して使うこともあるみたいです。

今回の撮影でのベストショット

あれこれ教えてもらいながら最終的に撮れたベストショットがこちら。

PENTAX K-S2(DA 18-50mm F4-5.6 DC WR RE)/ F14 / ISO 400 / 1/13 sec

ロゴがはっきり写っていないので、商品撮影ならNGだと思いますが、金属の質感を出しつつ、ディティールや機能も見えるように撮れたという意味では良いのかなと思います。

まとめ

これまで色んな方の動画や記事を読んで撮影について勉強してましたが、プロに教えてもらったことはなかったので、自分の持っている知識を再確認するという意味でも良い機会でした。

何か新しいことを学ぶなら、その道のプロに聞くのが一番ですね。

他にも過去に撮影した写真を見せてアドバイス頂いて、自分の写真の改善点がわかったので、今後はその辺を意識しつつ撮っていきたいですね。

撮影について教えてもらうついでに、おすすめの機材についてもアレコレ聞いてきたのですが、撮影用のこの照明が良いらしくて気になってます。

中国製のものであれば、少し安い価格帯であるっぽいですが、安いやつを買ったら「もうちょっとお金を出しておけば良かった!」と後悔することが多いとのプロの言葉を聞いて悩み中。

どっちにしても今月は出費が多すぎて買えないので、しばらく悩みの種になりそうです。

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